自動車整備(修理)工場にリビルトパーツを持込み交換だけをお願いするには

インターネットなどでリビルトパーツを購入したとき、交換作業はどうしていますか?腕に自信がある人はご自分で交換できるのですが、自分で交換するための知識や工具が無くてリビルトパーツの購入を見送った経験がある人もたくさん居るのではないでしょうか。ここでは「自動車整備工場やディーラーに、リビルトパーツを持ち込み交換だけをお願いするには」について焦点を当てて考えていこうと思います。

修理費用を安くするには整備工場にリビルトパーツを持ち込み交換だけお願いする方法があります

作業工賃は非常に値引きがし難い

故障が発生して修理の見積もりをしてもらったものの、高額な金額に驚いてどうにか安くできる方法が無いか考えたことがあるのではないでしょうか。筆者がディーラー勤務をしていたころに多かったケースは、お客様から「作業工賃の値引きを求められる」ことです。これには「壊れた部品は交換しないと直らない=新しい部品は絶対に必要だ!」だから部品代は諦めて、「作業工賃を値引きしてもらおう」という考えに至っているのかなと考えています。ですが実際には作業工賃の値引きは困難です。作業工賃は整備士なら誰が作業しても同一の金額になるよう標準工数というものが存在します。それを値引きすることはお客様間の公平性を欠くので本社から控えるよう厳しく指導されていましたし、お店の売り上げ減にも直結してしまいますので、企業の一社員である現場の私にはその権限がありませんでした。

作業工賃の計算方法

作業工賃を計算する際には各自動車メーカーが定めた標準工数を用います。リフトアップ0.2時間や、オルタネーター交換(Vベルト交換含まず)0.6時間、オルタネーターVベルト交換0.3時間のように車種ごとに決められています。例えば1時間あたりの工賃(レバレートと呼んでいます)が8000円とします。リフトアップが必要な車種のオルタネーター交換をしたとすると(リフトアップ0.2時間+オルタネーター交換0.6時間+オルタネーターVベルト交換0.3時間)×レバレート8000円=工賃合計8800円という感じに作業工賃を計算します。このように標準工数を設けることにより、どの整備士が作業を担当しても同一工賃でサービスを提供できるのです。作業に不慣れな新人が標準工数以上の時間をかけて作業をしたからといって、作業工賃が高くなることはありません。このように明確な算出方法に基づいて計算しますので公平性が保てる反面、値引きをすることが難しい要因でもあります。

インターネット上では部品を安く購入できます


修理に用いる部品を安く購入できればトータルの修理費用を抑えることができます。近年インターネットではとても安く部品を手に入れることが可能です。見積もり書の部品代と、ネットで検索してみた同じ部品の部品代どちらが安いか想像に難くないと思います。家電製品を買う時に、近所の量販店とAmazonのようなネット通販サイトの価格を比べると、ネット通販サイトの方が安いことがほとんどです。これは自動車部品にも同じことが言えます。ネットで購入したリビルトパーツを自動車整備(修理)工場に持ち込み、交換作業だけお願いすることがとても安く愛車を修理できる方法なのです。

整備工場にリビルトパーツを持ち込み交換だけお願いしてみよう

交換だけやってもらえる整備工場も存在します

自分で交換できなければ近所の自動車整備(修理)工場や車を購入したディーラーに依頼することになると思います。ここで問題になるのがネットで購入したリビルトパーツは持ち込み交換を受けてもらえるかです。ネットの拡大や、業者間の競争という時代の流れにより「持ち込みパーツ取り付けOK」を前面に押し出している自動車整備(修理)工場も増えてきました。そのような自動車整備(修理)工場があればそこに依頼するのが良いでしょう。ですが業界全体で見ると持ち込み交換は、まだまだ好意的に捉えられているとは言い難いのが現状です。持ち込みパーツ取り付けOKを掲げている自動車整備(修理)工場が見つからなければ自分で探すことになります。問い合わせてみたら持ち込み交換作業を受けてくれるという自動車整備(修理)工場もたくさん存在すると思われますので諦めずに探してみましょう。

整備工場には必ず事前確認をしましょう

このときパーツ片手にいきなり訪問なんてことはやめましょう。事前に問い合わせをして持ち込み交換を行ってくれるかどうかを確認することが、自動車整備(修理)工場とユーザー両者が快くお付き合いするためにも重要です。「怒られないかな」なんて心配は必要ありません。自動車整備(修理)工場もお客様ありきの商売ですので、そんな対応をされるのは本当に極々稀でしょう。持ち込み交換を受け付けてくれない場合は「うちは持ち込み交換はやっていません」のように断られると思いますので、そのときは素直に他の自動車整備(修理)工場をあたりましょう。なんらかの断る理由や事情がその整備工場にあると考えられますので決して無理強いをしないようにしましょう。

持ち込み交換にはデメリットも存在します

持ち込み交換に消極的な理由

自動車整備(修理)工場は部品を買ってもらうことでも利益を得ています。なので「部品もうちで買ってほしいな」という気持ちが、自動車修理業も営んでいる筆者には痛いほどわかります。このことも持ち込み交換だけの依頼を好意的に捉えられない理由の一つかもしれません。ですが持ち込み交換を好意的に捉えられない大きな理由は他にあります。それは持ち込み交換をしてもらったあとに、リビルトパーツに不具合が発生したときです。再び良品のリビルトパーツへ交換が必要になると思います。このとき明らかに不具合の原因がリビルトパーツだと判明すれば責任の所在がはっきりします。しかし交換作業に原因があったのかもしれないなどと、なんとも判断しがたいケースが発生する可能性があります。このような理由があるので持ち込み交換に依然として消極的な整備(修理)工場も存在します。

不具合発生時には責任の所在が曖昧になりがちです

自動車整備(修理)工場にリビルトパーツの手配も交換作業も全て任せていれば、再度発生する交換作業に関しても自動車整備(修理)工場が責任を持って行ってくれることでしょう。しかし問題になるのが、ユーザーが自分で購入したリビルトパーツを持ち込み交換した場合に、原因がはっきりしないトラブルが発生してしまったときです。責任の所在が曖昧なため、再び発生する交換作業工賃や、新たにリビルトパーツを入手するのにかかる金銭を誰が負担するのかなどの問題で話しがまとまらず大きなトラブルへと発展する可能性があることが、持ち込み交換におけるデメリットです。

どこのリビルトパーツを選ぶかは自己責任です

リビルトパーツの持ち込み交換をお願いするということは、カーユーザーが自分でリビルトパーツを選んで購入しますので、粗悪品を選んだとしてもそれはカーユーザーの自己責任となります。たとえ持ち込み交換後すぐに故障してしまっても、再び発生するリビルトパーツ代や作業工賃は自己負担しなければなりません。信頼できるリビルトパーツを選ぶことも、持ち込み交換においては重要なポイントになります。

まとめ「リビルトパーツの持ち込み交換は信頼できる自動車整備(修理)工場に依頼しよう」


トラブルの際の原因の所在については明確なルールも無いので難しい問題です。ケースバイケースなので線引きをして決められることではありません。筆者は依頼を受けるか悩んだときの最終的な判断材料はお客様の人柄だったりします。トラブル発生時には人と人との話し合いが必要不可欠です。信頼できるリビルトパーツを入手すること、事前確認を怠らずに信頼できる自動車整備(修理)工場に依頼することが重要です。とても安く修理することができる持ち込み交換を是非活用してみてはいかがでしょうか。

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ライター@1031

元国産車メーカーのディーラーサービスマンを経て、現在は埼玉県にて独立。鈑金塗装を中心にカーメンテナンス全般を行っています。修理や取付け交換はもちろん、ユーザー車検の付添いから部品交換の補助なんてことまで幅広く対応しております。

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