エアコンコンプレッサーとは?

エアコンコンプレッサーとは?

エアコンコンプレッサーは、車だけでなく住居などのエアコンにも使われています。
もともとの『コンプレッサー』の意味は『圧縮機』のことです。空気やガスなどの気体に圧力をかけてぎゅーっと圧縮してしまう部品のことです。圧縮装置とも呼ばれます。少し本題とはそれますが『エアーコンプレッサー』というものもあり、これは身近なものでいうと自動車や自転車タイヤの空気入れなどにも使われています。
『エアコンコンプレッサー』とはもちろんエアコンのための部品です。エアコンで冷たい空気が出るまでにはいくつかのサイクルに分かれ、冷媒ガスを気化、液化…を繰り返します。その際に必要な『ガスの圧縮』のサイクルを担います。

エアコンコンプレッサーで車の冷房がかかる仕組み

冷房の原理

もともと、車だけでなくエアコンの冷房は、気体に高圧をかけて圧縮すると高温を発し液体に変化し、この液化した気体が常圧で気体に戻るとき、周りから熱を奪っていくという原理を利用しています。
身近な例で言うと、注射の前にアルコールを含んだ脱脂綿で腕をさっとなでますよね。液体の冷たさだけでなく乾いていくときに、スーッとと冷える感覚を味わったことがあるかと思いますが、それもこの現象と同じです。これは潜熱(気化熱)という現象です。液体であるアルコールが気化するときに腕から熱を奪っていくのです。家庭用エアコンなどは全て電力で動きますが、カーエアコンではエンジンの動力を利用することが特徴です。

車のエアコンの冷却システム

  1. コンプレッサーでエアコンガス(冷媒)を圧縮する(高温高圧の半液体になる)
  2. コンデンサーを通りながら冷却される
  3. レシーバーで液化しきれなかったエアコンガスを分離させ、液化したエアコンガスから乾燥材やストレーナで水分や不純物などを取り除く(低温高圧の液体になる)
  4. エキスパンションバルブ(膨張弁)の細かいノズル穴からエバポレーター内にスプレーのように噴射される(低温低圧の気体になる)
  5. 気体となったエアコンガスの気化熱によりエバポレーターの温度が冷える。そこにブロアファンをあて冷たい風を作り、冷たい空気が車内へ送られる
  6. エバポレーターから出てきたエアコンガスはまたコンプレッサーに送られ、圧縮される(1に戻ります)

このようにカーエアコンの仕組みは循環しています。そのためカーエアコンの不調はこのサイクル内一つを修理、交換するだけでは改善しないことがほとんどです。すべて繋がって循環しているため関係しているすべての部品を洗浄・交換することが重要と言えます。

カーエアコン 故障時の症状と原因

ガス不足・ガス漏れ

カーエアコンの故障時の症状と言えば、エアコンから冷えた空気が出てこないことです。
最も多い原因は冷媒ガスの不足です。
通常はエアコンサイクル内は密閉されているのでガスが減ることはありませんが、カーエアコンでは常に振動にさらさていることからガス減りは珍しいことではありません。配管の接合部やパッキンの経年劣化によりガスが少しづつですが漏れ出てしまいます。よっぽどでない限りはガスの補充で済むことが多いですが、深刻なときは配管や必要部品の交換をおすすめします。

エアコンサイクル内の故障

エアコンサイクル内の故障で一番多いのがエアコンコンプレッサーの故障でしょう。そして、エアコンコンプレッサーが故障している場合、エアコンコンプレッサーを交換すれば直ると思われている方が多いかもしれませんが、気をつけなくてはいけないのは『何故壊れたのか』です。

上記でもご説明したようにカーエアコンはサイクル(循環)しています。例えば、コンデンサーや、レシーバー、エキスパンションバルブ、エバポレーター、何れかに詰まりや故障があっても、コンプレッサーはスイッチが入っていればエンジン動力によってどんどん圧力をあげようとします。結果、コンプレッサーは焼きつき(ロック)という症状で壊れます。コンプレッサーを交換する場合には他に異常がないか点検、清掃、必要であれば交換するなど知識と経験が必要と言えます。

エアコンコンプレッサーの寿命

実は車のエアコンコンプレッサーの寿命というのは、とても個体差がありお伝えするのが難しい部品です。冷房の使用状況は地域や、走行状況によってとても差が出るからです。当然ですが、暑い中でたくさんエアコンを使うほうが壊れやすいですし、エンジンを動力としているため、高回転で使用することは当然負荷が大きいと言えます。しかし逆にあまり使わないのも故障しやすいので定期的に動かすのがいいともいわれています。

また、コンプレッサーは故障に気づきにくいパーツです。不調でもちょっとエアコンの利きが悪いかなという程度のこともありますし、たとえ故障していても走行には影響が無い車種が多いです。10万キロ、15万キロ走っている車でも一度も問題がないというのも珍しくありません。

あとは、定期的な点検とガスの補充で、寿命をより長持ちさせることができます。

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