修理費用を抑えられる部品をご存知ですか?
突然の故障で、高額な部品代に驚いたことがあるのではないでしょうか。
少しでも修理費用を抑えたい・・・。そんな時に使える、新品よりも安価な部品が「リビルトパーツ」「リンク品」「中古品」です。この3つの部品は上手に使えば節約の強い味方になります。それぞれ違った特徴がありますので解説していきます。
「リビルトパーツ」品質とコストの良いとこ取り
リビルトパーツとは、使用された部品を返却・回収し、これを工場で分解・洗浄・点検・消耗品交換・組立てをして、新品に限りなく近い性能を取り戻させた部品の事を言います。点検をしてから消耗品交換をしてから組立てますので、不具合箇所は全て修理されているところがポイントです。消耗品の交換はもちろんですが、グリスなどの油脂類も徹底的に洗浄して交換されます。基本的に本体外側のケース部は再利用となりますが、サンドブラストといった細かい砂を高圧で吹き付けて傷や汚れを除去する方法や、再塗装をすることにより、部品の見た目も新品に近い状態になっています。このように内部の消耗品など必要な部品を見極めて交換することで、安心して使える良好な品質とコストを両立させています。
「リンク品」主にメーカーの交換用部品として用意されています
リンク品とは、主にメーカーや販売会社が交換用に用意しておく部品のことを指します。具体的な例として、故障してしまったカーナビがあるとします。修理をするにはメーカーへ送付する必要があり、修理期間中はカーナビを使用することができず不便を強いられます。この修理期間中の不便を解消するために、ユーザーの故障品とメーカーが用意した代替品を交換して修理完了とさせる場合において、主にリンク品が用いられています。このような方法が取られるのは、メーカーの保証期間内の故障であるケースに多く見られます。リンク品もリビルトパーツと同じく不具合箇所の修理や消耗品の交換を行いますが、リビルトパーツとの一番の違いは性能面だけではなく、キズや汚れなどの見た目に対しても新品同様となるようフォローされているところがポイントです。メーカーや販売会社が主に保証期間内の交換用として用いるので、より手厚い品質管理がなされているためだと考えられます。このようにリンク品は用いられる場面がある程度限られていますので、おのずと入手できる場面も限られてしまいます。
「中古品」なんでも揃ってリーズナブル
中古品とは、リビルトパーツやリンク品とは異なり消耗品交換などは行いません。使用済車などから取り外した部品を、そのまま販売する現状販売であることがポイントです。良心的な業者さんでも簡単な清掃をするにとどまりますので、キズや使用感はそのままとなります。ですが何と言っても安さが魅力です。特に板金修理では費用を抑えるために、中古品のフェンダーやバンパーへ交換をするケースが多く、中古品の外装は人気があるようです。車の買い替え予定が近いのに故障してしまい、「修理にお金をかけるのは勿体無いなぁ」そんな時に強い味方になるのではないでしょうか。
どれを選べばベストなのか
価格は、中古品<リビルト品<リンク品<新品の順に高くなります。品質は、中古品<リビルトパーツ≦リンク品≦新品と高くなります。しかしリビルトパーツとリンク品は分解・点検・消耗品交換を経て生産されていますので、性能面では新品に肩を並べる品質がありますので、必要以上に不安になる心配は無用と思われます。リビルトパーツにも品質保証期間が設けられている場合もありますので、そういった信頼できるリビルトパーツを選択するのも良いのではないでしょうか。品質もコストも重視するならリビルトパーツが最適です。とにかく最小限の費用で抑えるなら中古品が適していると言えます。
忘れてはいけないコア返却
リビルトパーツやリンク品において取り外した部品をコアと呼びます。コア返却とは取り外した古い部品(コア)を、リビルトパーツやリンク品を入手した業者へ返却することを言います。リビルトパーツやリンク品を作るためには、コアの存在が必要不可欠です。コアを再利用することができるので新品より安価に提供できます。そのためリビルト品購入時には「コア返却」をする必要があることがほとんどです。その場合は「コアは商品到着時より2週間以内に要返却」などと定められています。この時コアが返却できないと、割増料金が発生することがあります。整備工場やディーラーに部品の手配と交換をしてもらった時は、コア返却も行ってくれますので心配ありませんが、ご自身で部品を入手して交換した場合や、リビルトパーツを整備工場やディーラーに持込み、交換作業だけ依頼した時はご自身でコアの返却手続きをする必要があります。数週間後にコア返却をしなかったばかりに、数万円のコア代の請求書が送られてきたなんてことがないように注意が必要です。もちろん返却するコアは壊れていても構いませんが修理後に再利用するので、割れ・潰れ・変形等している場合は返却を受け付けてくれない場合があります。少しでも心配な時は、購入前に取扱店へ問い合わせをすることをおすすめします。
ライター@1031
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